ミックのガン闘病記

ミックの抗がん剤治療13週目 今週はシクロホスファミド

2018年6月12日

 

2018年6月6日。

今日はミックが抗がん剤:シクロホスファミド(商品名エンドキサン)を投与する日です。

 

直近のミックの体調

前回、2週間前に投与したのはビンクリスチン(商品名オンコビン)でした。
投与してから1週間はいつものように副作用で食欲が落ち、吐き戻しもありました。
食欲増進剤を使ってなんとか元気を取り戻してもらって、最初の1週間をしのいだという感じ。

しかし、投与してから1週間以上が経過すると一転。

ミックはどんどん元気になっていき、2週間が経つ頃には家中を全力で走り回っていました。
食欲も戻って元気いっぱい。

夏用スリッパで遊ぶミック

特にお気に入りだったのは最近購入した夏用のスリッパ(笑)

顔を突っ込んだり、噛んでみたり。

 

抗がん剤治療を始めてから3ヶ月以上が経ったわけですが、これまでで一番元気な姿を見せてくれました。

ミック本人も体が動くのがすごく嬉しいみたいで、1日中ルンルン気分で歩き回ります。
表情からも、歩き方からも、尻尾からも、喜びが伝わってきました。

ミックはご機嫌だと分かりやすいんですよ。
人間で言うとスキップをするように歩くんです。ミック特有の動きです。ジャガーはそういうのがないんですよね。
動画なら伝わるんだけどなぁ~

 

抗がん剤を毎週投与していると、骨髄抑制の副作用が回復する前に次の薬を投与をする日がやってくるので、
これまではずっとしんどそうでした。

投与の間隔が2週おきになった現在は、副作用からの回復期間がしっかりと取ってあるので元気になるみたいです。

 

飼い主としては嬉しそうに走り回るミックを見て安心する一方、
投与の間隔が長くなって抗がん剤の効果が小さくなってないか、再発が起こらないかと心配も尽きません。

この幸せがいつまで続くのか。
できることなら再発することなく、普通の飼い猫と同じくらい生きて欲しいな。。。欲深いですかね。

 

シクロホスファミドの投与

というわけで、今回は元気な状態でミックは動物病院に行けました。

投与するのは「シクロホスファミド」というお薬。

いつものように主治医のS先生の問診から始まります。

今週はとても元気だったことを伝え、触診、聴診などをするとS先生はこう仰いました。

S先生
元気そうなので、今日は血液検査で白血球の数字だけ見ることにします。
内臓の数値などは大丈夫でしょうから。
レントゲンも次回にしましょうね。

 

ミックの状態が良いので、検査の項目が少なくてもOKとのこと。

体重は3.22kgといまいち戻っていませんでしたが、これは使った体重計が少し低めに出るためらしいです。
いつも測っていた体重計なら数十グラムは多いはずとのこと。
体重計ってけっこう繊細な機械ですよね。

血液検査の結果、白血球の数字もよく戻っていました。

S先生
白血球も大丈夫ですので、投与しましょう。
さなこーさんたちには、またお手伝いをお願いしますね。
さなこー
はい。ちょっとのあいだ辛抱しようね、ミック。
ミック
ガクガクブルブル

 

私たちは今回も投与のお手伝いをしました。

もう一人の獣医師の先生がミックの後ろ脚を抑え、私がミックの前足を抑えます。
嫁さんはミックに注射や先生たちを見せないようにする係。
そしてS先生は後ろ足に注射。

ミックは怒ったり動いたりはするものの、私たちがいると比較的大人しくなります。
私のことをすごい睨んできましたけど(笑)

ミック
みんなして私に酷いことして!!

 

というわけで、今回もミックにとっては災難でしたが、人間たちにとってはとても順調に治療が終わりました。

 

 

シクロホスファミド投与後の注意点

シクロホスファミドという抗がん剤は、投与後のトイレに注意する必要があります。

トイレでおしっこをするミック

猫の排泄物の中にシクロホスファミドがそのままの形で少量含まれる可能性があるためです。

薬の成分のほとんどは猫の体の中で無害な物質に変化するのですが、一部はそのまま外へ出てしまう可能性があります。
これが人間の体内に入ると発がん性があるのでちょっと危険。

そのため、投与後1~2日は猫がトイレをしたらなるべく早く片付けて、トイレの掃除をするときにも手袋をした方が安全ですね。

あと、副作用で膀胱炎にもなりやすいので尿の色や回数もチェックしておく必要があります。

毎日のように抗がん剤を扱っているS先生によると過度に怖がる必要はないそうですが、ネット検索するとまるで煽るように注意喚起をしているサイトもありますね。
猫の呼吸気にも含まれるので危ないと。
さすがにそんなことはないし、それなら先生たちはマスクなしで抗がん剤を投与しませんよね。

ペットに関するネット上の医療情報は信憑性が乏しいです。
人間の医療情報でも嘘が多い現状なので、ペットはもっといい加減。

本当は獣医師さんたちがどんどん正確な医療情報をネットで発信していくべきなのでしょうけど、忙しい仕事ですからとても手が回らないんでしょうね。

 

副作用でヒゲが抜けて、残り2本になった

抗がん剤の副作用はいろいろとあるのですが、多くのネコやイヌにみられる症状がヒゲが脱毛すること。

人間の抗がん剤治療では髪の毛がなくなってしまいますが、動物の場合はヒゲなんですね。
抜けるのはヒゲだけで、体毛が目に見えるほど減ることは稀です。

髭が残り4本になったミック

ミックも先週までは左右に2本づつくらい残っていましたが…

 

今週はとうとう右側が全部なくなってしまいました。

右側の髭が全部抜けてしまったミック

ここまで減ってしまうとちょっと寂しい。
最後の2本が貴重な感じに。

健康な時には気にもとめませんでしたが、なくなってくると毎日気になりますね。
「今日はまだ〇本あるな」と確認するようになりました(笑)

髭の脱毛はあまり心配する必要がなくて、
S先生によると「抗がん剤治療が終わってしばらくすると少しづつまた生えてくる」そうです。

 

「猫のヒゲは体のバランスを取るために必要不可欠なものだ」とか、
「ヒゲの幅で自分が通れる幅を確認している」などとよく言われますが、本当はあまり関係なさそう。

S先生もほとんど影響はないと仰っていますし、
実際に私がミックの様子を見ていても、走り回ったり、大ジャンプをしたり、高いところから飛び降りたり、普通の猫と同じように動き回っています。

多少よろつくことがあるかな?と思うこともありますが、本当にたまーに。
気にしすぎで私がそう思い込んでるだけのような気がします。

ミック本人はどう感じているのか聞いてみたいなぁ。
ソロモンの指輪がほしい。

 

抗がん剤治療の費用

今回のミックの治療費は13,500円でした。

血液検査の項目が少なく、レントゲンも撮らなかったのでいつもよりリーズナブル。

最近は治療費が○万円と書かれた領収書を頻繁に見ているので、私の金銭感覚が麻痺してきました(笑)

たまに人間の病院に行くと「え?こんなに安いの?」と驚きます。
税金や健康保険料で前払いしているんですけどね。
錯覚ですね(笑)

今週は実はジャガーも病院に行きました。

16,308円。

我が家で暮らしていた時はほとんど吐かない子でしたが、居候先に行ってからはたまに吐くようになってしまったんです。

前にも1度病院へ行ったのですが、今回は週に3度吐いたということで念のために。
レントゲンなどで検査を行いました。

検査の結果はどこにも異常はなし。病気ではなさそうです。
前回と同様に吐き気止めで様子を見ることになりました。

原因は不明ですが、やっぱりストレスなのかなぁ。

うーん、どうしたものか。

 

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ミックの抗がん剤治療15週目 副作用ではない謎の大量脱毛。一晩で顎の毛がなくなった。

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