ミックとジャガーの日記帳

動物愛護センターでミックとジャガーに出会うまでのお話

2016年8月21日

名古屋市動物愛護センター 入口

 

初めまして。当ブログ管理人のさなこーです。

当ブログの主役はミックとジャガーという2匹のネコです。

彼女たちの生活を伝えていく前に、私がミックとジャガーに出会うまでの話を少しお話しようと思います。

 

 

さかのぼること2016年1月。

私は結婚しました。その少し前の2015年の年末から嫁さんと新居で生活を始めました。

新居と言っても立派なものでもなく、どこにでもある普通の賃貸マンションです。

マンション選びにあたって、私も嫁さんも譲れない条件だったのがペットを飼えるマンションということでした。

2人とも動物好きなのでネコかイヌを飼いたいと前々から思っていました。そのため結婚を機にペットを飼ってみようと思ったのです。動物がいた方が生活は楽しいですらね。家の中がワイワイしていると気分も明るくなります。

しかしペットが飼えるマンションって少ないんですよね。インターネットで賃貸物件を検索をする際に「ペット可」という条件を入れるとガクッと物件の該当数が減ってしまいます。特にネコは壁や柱を傷つけるということで嫌うマンションオーナーさんが多いと不動産屋さんから聞きました。

1~2か月間くらい探していたのですが、なかなかいい物件がなく困っていました。

そこへまさかの情報が飛び込んできます。福音です。

完成して間もないマンションでペット可の物件。当然全室埋まっていたのですが、その中の1室に入居していた人が新築の家を買ったということで退去しました。その情報をいち早く不動産屋さんに教えてもらって、このチャンスは逃せないと即契約。ちゃんと必要な情報も全て確認し、設備や家賃などの他の条件も全部クリアしている物件でした。これは今振り返っても本当にラッキーでしたね。ペット可でほぼ新築のマンションに住めるとは思っていもいない幸運でした。

こうして無事にペットが飼えるマンションに住めることになったのです。

 

次はペットを飼うための準備です。

嫁さんはどちらかというと犬派、私はどちらかというと猫派。嫁さんは実家で犬と猫を両方飼っていて、私はむかし猫を飼っていましたし、犬も近所に放し飼いしている方がいたので幼い頃から慣れ親しんでいます。「イヌとネコ。どっちにしよう?」と嫁さんと話し合って、迷いに迷って、最後はお互いの直感でネコにしようということになりました。

ネコとイヌはどちらでも良かったのですが、2人の中でひとつだけ最初から決まっていたことがあります。ネコにしてもイヌにしても動物愛護センターから譲り受けたいということです。

ペットショップで売れ残った動物たちがその後どうなるかを知っていたので、ペットショップを潤すようなことだけは絶対にやめようと。ペットショップというビジネスモデルが成功し続ける限り、苦しい目に遭う動物が今後も生まれ続けてしまいますからね。それより今、保健所などに収容されて行き場がなくなり殺処分になってしまうイヌやネコを引き取る方が私たちには合っていると思いました。

日本で1年間に殺処分されているイヌは21,593頭、ネコは79,745頭。合わせて約10万頭です。(参考:平成26年度 環境省・統計資料・犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況)

 

そんなわけで、2016年2月の中旬。名古屋市の動物愛護センターへ行きました。

職員の方に「猫の里親になりたいのですが」と伝えると、「ちょっと待っててくださいね」と言われ、1~2分待っているとネコ担当のお兄さんがお見えになられました。

そしてお兄さんから名古屋市の動物愛護センターでネコの里親になるための条件など様々な説明を受けました。

譲渡されるネコは生後2~3か月の子猫。離乳して健康状態が安定するまでは愛護センターで育成しているそうです。

ペットが飼えるマンションなのか、それを証明する契約書などの書類のコピーが必要。

室内飼いができること。名古屋市では年間2,800匹も交通事故でネコが死んでいるし、感染病などもあるのでネコにとっては外出は非常に危険で命を縮めるとのこと。また近所トラブルなども起こさないため。それらの事情から名古屋市では室内飼いを約束できる人のみに譲渡しているとのことでした。交通事故死のネコがこんなに多いとは知りませんでした。殺処分されるネコの3倍近いんですね。1日10匹近くが名古屋の街のどこかで車にひかれているということです…。

やむを得ない事情で飼えなくなった場合に引き取り手となる人がいること。もちろん最期まで面倒を見る覚悟を持っていますが、いつでも引き取って面倒を見てれるネコ好きな親類も二家族いるのでクリア。この条件は念のための軽い確認という程度で、誰が面倒を見るのか?とか、住所は?とか突っ込んだことは全く聞かれませんでした。

避妊、去勢手術は必ず受けること。心苦しいけど、いろいろ考えると一緒に暮らしていくためには致し方ないです。

現在20人待ち。冬は野良猫が子供を産んでもほとんど死んでしまうので愛護センターに収容されませんが、4月以降になると暖かくなりエサとなる生き物も増えることから野良猫でも死ななくなるので、収容される頭数が一気に増えるそうです。そのため20人待ちという状況だと、4月~5月以降の暖かくなってから譲渡できるようになるだろうということでした。

費用としては、首につけるマイクロチップ代の3,400円と動物ID普及推進会議への登録料で1,000円がかかります。

 

これらの説明を受けて、全部承諾し、里親登録をしてこの日は帰りました。

あらかじめ名古屋市動物愛護センターのサイトを見て条件などを確認してから尋ねたので、問題は何もありませんでした。

驚いたのは20人待ちということ。

私たち以外にも多くの人が愛護センターからネコを引き取っていることを知ってなんだか暖かい気持ちになりました。しかし現実にはそれでも収容されてくるネコの数には全く追いつかず、名古屋市だけで年間1,000頭が殺処分されているそうです。職員の方々もネコを飼っているような動物好きな人も多いので辛い仕事だなぁと思います。そのため、1頭でも多くの命が救われるために様々なイベントなどを行って里親になってくれる人を募集しています。

名古屋市動物愛護センターでは保健所などに持ち込まれた動物以外にも、民間で動物の保護活動をしている人(里親探しをしている人)の連絡先やパンフレットも配っています。名古屋市に限らず全国の各自治体でも同様の施設があるはずです。ネコやイヌを飼いたいという人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

このお話の続きは次の記事へ

 

<参考リンク>

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