ミックのガン闘病記

ミックの定期健診&癌の標準治療と代替療法について思うこと

投稿日:2019年3月31日 更新日:

 

2019年3月27日。

今回も月に1回の定期健診に行ってきました。

 

1歳10か月で縦隔型リンパ腫が発見されたミック。

化学療法(抗がん剤治療)で癌と戦い、完全寛解のまま無事に半年間の治療を終えて7カ月が経過しました。

徐々にミックの体調は回復してきています。

抗がん剤治療が終わった後は週に1回くらいの頻度で嘔吐していたのですが、
この1カ月間で嘔吐したのは1回だけ。

食欲はまだ低調なものの、元気もあるし、楽しく暮らしているご様子。

 

寝転がって伸びをするミック

 

寝転がってあくびをするミック

ミックはとにかく人間と一緒に遊ぶのが好きなので、私たちは1日1時間くらいミックと銀玉などのオモチャで遊んでいます。

そんな1カ月だったので「今回の定期健診は問題なくパスできるだろう」と思って、不安感は少なかったです。

 

今回の定期健診はレントゲン検査

抗がん剤治療を終えてから7カ月も経過しているので、たくさんの検査をする必要はないだろうということで、
月ごとに検査の内容を変えています。

たとえば先々月に血液検査、先月はエコー、今月はレントゲンという感じでローテーションして検査するイメージ。

今月は問診、触診、聴診をしたあとにレントゲン写真を撮りました。

 

縦隔型リンパ腫になったので胸(肺部分)の撮影です。

2019年3月27日時点でのミックの胸部レントゲン写真

今月の画像がこれ。

ミックは胸腺が写りやすいので胸の部分が白っぽくなりますが、主治医のS先生によると問題なしとのこと。

首などのリンパも触診で確認していただきましたが、腫れなども見当たらず。

今回の定期健診も無事にクリアできました♪♪

めでたしめでたし!!

 

体重は3.34kgで変わっていませんでした。ホントは3.8kgくらいまで増えて欲しいんですけどね。

ミックは元々食が細いせいか、必要以上に食べたがらないんです。

 

ミックのヒゲ(洞毛)

現在のミックのヒゲはこんな感じ。

抗がん剤治療中に全部抜けて、ここまで回復しました。

S先生によると、これ以上増えることはないだろうと。

抗がん剤治療を受ける前より明らかに本数が減っていますが、100%は戻らないこともあるようです。仕方ないですね。

あと、抗がん剤治療を受ける前よりヒゲのうねりが大きくなりました。

猫白血病ウイルスの影響なのかもしれませんね。

 

ネコのヒゲ(洞毛)は体のバランスを取るために必要とよく言われていますが、ヒゲが全部抜けた時もそんなに影響があるようには見えませんでした。

普通にジャンプしたり、走り回ることができていたので。

今も特別に運動能力が戻ったという感じはないですね。私たちの目から見る限りはずっと変わりません。

ミックはヒゲなくなると違和感を感じるのかな?

どうなんだろう?

遊びたいときのミックのポーズ

 

ミックは全然気にしてないようだけど。

遊んでいるうちに興奮しすぎて変な顔になるミック。

キャットタワーに昇って興奮中のミック

 

 

癌の標準治療と代替療法

話は変わりますが、最近こんな記事を読みました。

 がん研究者が心の底から「標準治療を選んで!」と訴える理由

 

アメリカのエモリー大学ウィンシップ癌研究所で人間のがん研究を行っている大須賀さんという方が書いた記事です。

記事の内容を要約すると、

  • 人間のがんの治療方法には「標準治療」と「代替療法」の2つがある。
  • 標準治療は科学的に効果が証明されている最善の治療方法。抗がん剤治療や放射線治療など。
  • 代替療法は科学的根拠のない治療法。食事療法、体温調節法、漢方薬など。
  • 調査によると、標準治療を受けた患者の75%が84か月後も生存しているが、代替療法を受けた患者は50%しか生存していない。特に大腸がんでは大きな差がある。
  • 別の調査では、標準治療のみを受けた患者と標準治療+代替療法を受けた患者を比較したところ、標準治療+代替療法を受けた患者の方が死亡リスクは2倍高かった。代替療法も併用する人は標準治療の一部を受けない人が多いため。

筆者はこう言っています。

ネットの情報を見た際に気をつけてもらいたい点があります。

標準治療を受けることを否定するようなものには、大いに警戒してください。安易にそれらの情報をシェアして、拡散したりしないようにしてもらいたいです。

あなたのクリック一つで行われる拡散の積み重ねが、多くのがん患者さんを実際に苦しめて、命を奪うことすらあるからです。

 

この記事は人間のがん治療の話ですが、猫でも同じだと思うんですよね。

癌が治ると言って動物用のサプリやDHAを売っている業者がいますよね。
癌について少し検索するだけで業者のサイトが表示されるし、ツイッターやインスタで宣伝しているアカウントがたくさんいます。

その話を信じて拡散してしまう飼い主さんもいます。

人間の場合は厚労省が効果を認めていない商品を売ると薬機法違反になり業者は逮捕されるけど、
動物の場合は効果がない商品を効果があると偽って売ってもまず捕まりません。業者のやりたい放題。

効果がないどころか、抗がん剤の効果を減少させてしまうサプリメントも中にはあります。

飼い主さんが業者の話や嘘の口コミを鵜呑みにしてしまうと、結果として自分の愛するペットが命を落とすことになります。

サプリメントを与える場合も自己判断はせず、必ず専門医に相談するようにしましょう。

 

 

ミックが病院で受けていた治療は標準治療です。

主治医のS先生は「獣医腫瘍科認定医Ⅰ種」という資格を持っているゴリゴリの専門医。
癌の標準治療を知り尽くしているエキスパートです。

S先生のような専門医に診てもらうことが、飼い主さんが一番最初にすべき選択だと私は思います。

もちろん同じ治療を受けてもすべての猫がミックのように1年以上生きるとは限りません。

抗がん剤治療が効くというエビデンスがあるのは一部の腫瘍のみで、動物医療は人間の医療に比べればものすごく遅れているのが現状です。

実際にS先生が診ていた患者さんの中にもミックより早く亡くなってしまった子たちがいました。

標準治療が確立していない病気や標準治療を受けても回復の見込みがない場合には、最終手段として代替療法を選択するのは仕方ないことだと思います。

しかし標準治療があるのに代替療法を受けたり何も治療せずに放置したりするよりは、標準治療を受けた方が生存率が高いのは間違いない事実です。

 

厄介なことに、医者の中にはこのような事実を伝えずに代替療法のみを患者に勧める人もいます。

命より経営を重視している病院は標準治療をあえて行わず、代替療法に特化することで他の病院と差別化し集客しています。

代替療法のプロだと自称している医者に説明されると患者はついつい信じてしまいますよね。

しかし彼らが学会で認められるレベルの優位性をデータで示すことはありません。
「リンパ腫の猫1000匹にこの治療のみを行ったところ、300匹が2年以上生存した」というような説明はされないんです。
「この治療で治った子もいましたよ」と言うだけ。それって統計でも何でもないですからね。別の要因で治っただけです。
医学的根拠のある統計があれば出すはずですが、ないので医学的根拠のない体験談しか言えないんですね。

 

証券会社の営業マンがリスクを十分に説明しないままハイリスク商品を売るのと同じです。

未来は分からないしデータがないので、逆に何とでも言えます。

金融商品の営業マンは「100万円儲かる可能性がありますよ」と言えます。
100万円儲かる可能性が限りなく0%に近くても、0.0001%でも可能性があるのなら嘘ではありませんから。

しかし「統計的に100万円儲かる期待値が示されています」とは言えません。
そう言ったら嘘(詐欺罪)になるからです。

 

ペットの残り寿命を決めるのは、その子が持って生まれた運と、飼い主さんの判断力。

プロぶっている人たちが言う科学的根拠のない話に惑わされないようにしたいですね。

 

北海道大学附属動物病院腫瘍診療科(腫瘍内科)が抗がん剤治療の説明資料を作っています。

こちらも参考にしてみてくださいね。

 抗がん剤治療を受けられる飼い主様へ

 

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