ミックとジャガーは今のところ健康そのもの。
元気に遊んで、騒いで、甘えて、寝て、食べてという毎日を送っています。
彼女たちにはこの先も病気などせず健康に長生きして欲しいというのが飼い主としての親心です。
そこで猫の健康に重要なのは何かと考えると、真っ先に思い浮かぶのが食べ物。
健康に関係するものとしては、運動、ストレス、睡眠などいろいろありますが、やはり食事がもっとも重要でしょう。
では、ミックとジャガーには一体何を食べさせれば良いのか?
インターネット検索をしてみると様々な情報が集まりますが、集まった情報の中には信頼に欠ける内容もたくさんあります。誰の話を信じればいいのか分かりません。
そこで私は複数の獣医師に本当にネコにとって良い食べ物は何なのかについて詳しく尋ねてみることにしました。
幸いにして私にはかかりつけの獣医師さんや友人の獣医師さんなどの伝手があるので、丁寧に教えてもらうことができました。さらに専門家が書いた本を買って読んで猫の食事について勉強しました。
この記事では猫にとって何を食べるのが一番良いのかについて紹介しています。
この記事を読んだ猫の飼い主さんたちの参考になれば幸いです。
猫に必要な栄養素
私は高校時代からの友人のN君に聞いてみることにしました。
N君は大学で獣医師資格を取り、動物病院での修業期間を経て開業医になった現役バリバリの獣医師さんです。
上記の円グラフのように、ネコと人間では必要な栄養のバランスが大きく異なっています。
猫は肉食なので人よりもタンパク質を多く必要としていて、炭水化物は比較的少なめです。
タンパク質に含まれるタウリンは猫は自分の体内で作ることができないため、タウリンを多く含んだタンパク質が必要です。
タウリン不足になると、失明や心筋症が起こる可能性もあります。
その他ビタミンA・B1・Eや適度なミネラルなども必要です。
猫にとってベストな食べ物はキャットフード
猫にとってはキャットフードが一番栄養バランスが整っている理想的な食品です。
キャットフードには「総合栄養食(バランス栄養食)」「療法食」や「一般食」「毛玉対策」「歯石対策」「肥満対策」など様々な種類のものが販売されています。
健康的な猫であれば「総合栄養食」が一番適しています。猫が必要な栄養素が全て入っているので、総合栄養食と水だけを食べていれば栄養面は完璧です。AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準をクリアした商品だけが総合栄養食という表示ができます。
「一般食」と聞くと、スタンダードな栄養バランスの取れた食べ物のように思いますが、実は栄養が偏った食べ物です。人間で言うならおかずのようなものなので、これだけを食べていると必要な栄養が補えません。
何らかの病気を患っている場合は病気に合わせた「療養食」を選ぶ必要がありますが、飼い主さんが自分の判断で選ぶのではなく病院で獣医師さんのアドバイスを受けてお勧めのものを聞いてから選びましょう。間違ったキャットフードを選んでしまうと必要な栄養が取れなくなって別の病気を併発してしまうこともあるからです。
ライフステージ(年齢)毎にもキャットフードは分類されています。
これは年齢によって猫が必要とする栄養素が少しずつ変わるためです。
0歳~8週間までの仔猫は、まだ乳離れしていなかったり消化器官が弱いので、ネコ用のミルクや離乳食などを与えます。
8週間~1歳までの仔猫は、成長期のため大人の猫よりもタンパク質、脂肪、ミネラルなどが必要です。そのため仔猫用のキャットフードは栄養が非常に豊富で成長期のための栄養バランスになっています。まだ永久歯が生え揃っていなかったり消化能力もまだ弱いことから、消化の良さにも配慮されています。生後4カ月までは1日に3~4回与えるのが目安となっていることが多いです。
1歳~7歳までの成猫は、仔猫よりも少しだけ栄養が必要なくなります。一般的な成猫用のキャットフードを与えましょう。また肥満や様々な病気が出ることもありますので、その場合は獣医師と相談しながら適したキャットフードを選びましょう。
7歳以降は高齢期(シニア期)に入り、老猫と呼ばれます。歳を取ると、運動量が減り、基礎代謝も落ちるので成猫用キャットフードだとカロリーの摂り過ぎになってしまいます。そのため高齢期用のキャットフードはカロリーが抑えられ、必要な栄養素はしっかり入っています。消化機能も落ちるので消化の良さにも配慮されています。
キャットフードには「ドライ」「半生(セミモイスト)」「ウェット」と3種類あります。
基本的にはドライを食べさせましょう。栄養バランスに優れていて、味も落ちにくく、保存期間も長いです。保存性が高いとは言え食べ物なので新鮮な方が安全です。開封後はなるべく1か月以内に使い切りましょう。またドライには水分がないので水の用意も忘れずに。水の注意点としては、体に良いからとミネラルウォーターを与えると猫にとっては逆効果です。ミネラル分が多過ぎて病気の原因になります。常温の水道水で十分ですが、猫は人肌のぬるま湯が大好きなので喜んで飲んでくれます。猫がお風呂のお湯を好んで飲むのは温度がちょうど良いからです。
半生やウェットは猫にとって美味しいと感じる商品が多く、頻繁に食べさせているとドライを食べなくなったり偏食になってしまいます。ドライに少し飽きて食欲が落ちている時などに混ぜたりして与えると良いアクセントになって食べてくれることもあります。猫の気分転換に時々あげるのが良いですね。
獣医師さんたちに聞いたお勧めのキャットフードの具体的な商品名については次回の記事で書きます。
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複数の獣医師さんがおすすめするキャットフードの選び方&商品名
獣医師さんたちの話や専門家が書いた何冊もの本を元に子猫用キャットフードのベスト5を選びました。
キャットフード選びの参考になればと思います。
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