ミックが猫白血病ウイルスを持っていることが分かり、
感染を防ぐためにジャガーは今、親戚のお家で預かってもらっています。
離れ離れになってから約2か月。
私たちはちょこちょこジャガーの様子を見に行っていますが、いつも元気そうでした。
しかし「ここ数日ジャガーが吐くようになった」と親戚から連絡がありました。
何度も嘔吐をしたジャガー
あとは異物を飲み込んだ時。
心配だなぁ。もしミックみたいにリンパ腫だったらどうしよう。
よっぽど大丈夫だとは思うけど、念のために病院で診てもらおうか。
ということで、ジャガーを病院に連れて行くことになりました。
猫は体調が悪くなくても吐くことがある動物ですが、少しでも異変に気づいたら検査しておくことに越したことはありません。
ミックに癌が見つかった時も、最初はキャットフードを食べ辛そうにしているというだけの些細な変化しかありませんでした。
猫の場合、少し鼻水が出ているとか食欲が少し落ちてきたとか、一見大したことのない症状が実は重大な病気のサインだったります。
人間なら自分の体調の悪さを言葉で伝えられます。
でも猫は喋れませんし、野生の本能でどれだけしんどくてもできる限り元気にふるまいます。
だから僅かな変化に気づいた時にちゃんと検査をしておかないと、癌などの病気が隠れていることに気づけないまま手遅れになってしまうかもしれないんです。
飼い主が大袈裟に不安がるくらいでちょうどいいんですね。
これは私たちがミックの経験から学んだ教訓です。
ジャガーを動物病院に連れて行った
親戚の家でジャガーに対面すると、ジャガーはいつも大喜び。
すごく甘えてきます。そして「遊んで」とせがんできます。
今日も見た感じではとても元気そうでした。
親戚の家は私たちの家から車で一時間ほどの場所にあります。
私たちがいつもかかりつけにしている動物病院は、最近規模を拡大して、親戚の家の近くにも新しい病院を開院しました。
まったく偶然ですけど、離れた場所でもかかりつけの病院に行けるのはありがたいですね。カルテなども共有されていますので、話が早いです。
今回は初めてその新しい病院へ連れて行くことにしました。
ジャガーは大の病院嫌いです(笑)
偶然、馴染みの先生に診てもらえた
病院に行くと、ミックとジャガーを初めて動物病院で診て頂いた時の獣医師KK先生がいらっしゃいました。
あっちからわざわざ来られたんですか?
私はKK先生に経緯を説明しました。
ミックが猫白血病陽性だったこと、ミックがリンパ腫になったこと、感染を防ぐためにジャガーだけ離れて親戚の家で暮らしていること…
最近何度か吐いているみたいなんです。
では、ちょっと診てみましょうか。
KK先生は触診、聴診などでジャガーの状態をチェック。
うん、とりあえず問題はなさそうですね
それから病気の可能性ですね。消化器や他の器官などに異変がないか確認するために、エコー、血液検査も行いますね。
というわけで、ジャガーは全身的な検査を受けました。
吐くという症状だけだと異物を飲み込んでいる以外にも様々な病気の可能性が考えられるので、あらゆる角度から体の状態を確認する必要があるんでしょうね。
念入りに検査した結果
そして結果が出てきました。
全部診ましたが、どこにも異常は見つかりませんでした。
体の中に金属があれば映るのですが、食道も綺麗ですし、胃には何もない状態、お腹が空いた綺麗な胃です。腸も問題ないですね。コロコロの健康なうんちも確認できます。
もし何か問題が見つかれば、バリウムを飲んだり胃カメラで観たりなど追加の検査が必要になるのですが、何も問題なさそうですので、これ以上他の検査をする必要はないと思います。
何かの拍子で一度吐くと、強い胃酸で食道が荒れてしまって、続けて何度も吐くようになることがあるんです。
明日以降は吐き止めの薬を飲ませてあげてください。それで2~3日様子を見て、問題なければもう大丈夫だと思いますよ。
それから今日と明日の朝くらいまでは、いつもより少し食べる量を減らしてくださいね。
なかなか仲良くなれなくて(笑)
犬は二階に登れないので、ジャガーの逃げ場があるので大丈夫そうですけど。
猫白血病キャリアの猫と一緒に住める可能性を尋ねてみた
陰転した猫は二度とうつらないと聞いたのですが。
もともとそんなにうつるものじゃないですけどね。
外部の機関へ検査に出せば分かりますよ。
できることならば、今のように別々で暮らすのが一番安全ですね。
猫白血病ウイルスは幼い頃に感染しても、途中で陰性に変わる子もいます。これを陰転と言います。
陰転してもリンパ腫などの病気にはなりやすいのですが、猫白血病ウイルスに感染することは二度となくなります。
病院で検査をして分かるのは「陽性」か「陰性」かというところまで。陰転して陰性なのか、元々感染したことがなくて陰性なのかまでは分かりません。
つまり、ジャガーがもし陰転して陰性になっているのなら、ミックと再び暮らせるかもしれないんです。
K先生によると専門機関へ検査に出せば陰転しているのか分かるようなので、やってみる価値はありそうです。
(参考リンク)
FeLVとは? 感染から病気の発生まで
何人かの獣医師さんにミックとジャガーが一緒に暮らすにはどうしたらいいかを尋ねてきたのですが、どの獣医師さんも答えはだいたい同じでした。
- 感染力が弱いので、簡単にうつる病気ではない
- しかしワクチンをジャガーに打っても確実とは言えない
- 感染してしまったらとても厄介なウイルス
- 同じ家で確実に隔離するのは難しいから、別々の家で飼えるならそれがベスト
どなたも「陰転していれば一緒に暮らせる」という話はされませんでした。
状況から考えて、あまり陰転するケースはないのかもしれませんね。
しかしいつまでも親戚のご厄介になるのも悪いので、何とか良い方法があればいいのですが。
猫ブログなどを読んでいると、猫白血病陽性の子と陰性の子が一緒に飼われているのを見かけますが、大丈夫なのでしょうか?
そんなこんなで、ジャガーの検査は無事に終わりました。
軽い胃炎だったようなので一安心です。
費用は23,112円。
いろいろな検査をしたのでかなりいきました。
健康診断をしっかりしてもらったと考えれば、まあ、いいかな…。
ジャガー。お前、離れて暮らしてるくせにガブガブとすねをかじってくれるな…
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