2018年11月14日
ミックの抗がん剤治療が終わってから2か月目の検診に行ってきました。
抗がん剤の悪影響はどんどん小さくなっているはずなのですが、
最近は1週間に1回ほどのペースで吐いていたのでちょっと心配していました。
そのため再発の兆候が無いか注意深く観察。
でもこれと言って違和感はなく。
吐く以外は、めちゃくちゃ元気でした。
この嫁さんが作ったダンボールハウスが超お気に入りで、毎日興奮して遊んでいます。
ダンボールハウスの周りで紐を追いかけ回したり、ダンボールハウスに隠れてアルミ箔で作った銀玉ボールに飛びついたり。
子猫の時と同じくらいの運動量。
ちょっと動き過ぎじゃないかと思うほど。
メンタル的にはストレスなく毎日を過ごしているように見えます。
問診&触診&聴診
今回の検査も、
腫瘍専門医でミックの主治医であるS先生の問診からスタートです。
お久しぶりです♪
ミックちゃん、元気にしてましたか?
痛いことする人だ!!
吐いたりとかありましたか?
食べてすぐに?
食べた物の形はそのままで出てきました。
100g戻りましたね。
下痢とかはありませんでしたか?
早いとか、苦しそうにすることがあるとか。
元気はありますか?
先生の様子を見ると、吐く回数が多いのだけが少し気がかりという感じでした。
触診や聴診は異常なし。
先月の検査でレントゲン写真を撮ったので、
今月は超音波検査(エコー検査)をすることになりました。
エコー検査で再発は認められず
超音波検査が終わるまでの間、私たちは待合室で待っていました。
診察室からミックの叫び声が聞こえてきます。
何をするッ!!
相変わらず物凄い叫び声(笑)
でもミックは叫ぶんだね・・・
ミックの叫び声が聞こえなくなると、S先生に呼ばれました。
腫瘍は肝臓や脾臓にできやすいのですが正常ですし、腎臓など他の臓器にも問題はありません。
あご、首、脇、足の付け根などにリンパ腫はできやすいので、
よく触ってあげてシコリがないかチェックしてみてください。
ミックは今月も運よく乗り越えてくれました。
感謝、感謝。
この日はミックの爪も切ってもらいました。
ミックは手足を触られるのがすごく嫌いで、私たちが爪を切ろうとするとガチギレします。
本人は綺麗にしているつもりなのですが、爪先がガサガサに割れちゃっていることも多々あるんですよね。
嫁さんがミックの寝ているスキを狙って時々切っていますが、すぐに起きてキレられます(笑)
そのため病院でビビって固まっている時なら切りやすいかなと思って先生に頼んでみました。
予想通り、ギャーギャー騒ぐものの体は暴れず、S先生が素早くチョキンチョキン。
念のためミックの体を2人がかりでガッチリ抑えていましたが(笑)
お気に入りのネイルが台無しにされて、ミックはヘコんでました。
ごめんよミック。
猫白血病ウイルスと猫の髭には密接な関係がある!!
今回は衝撃の事実をS先生から教えて頂きました。
猫の髭(ヒゲ)のこと。
そうなんですか!?
天パみたいなヒゲの子は白血病の可能性が高いことが分かったんです。
ただし直毛だから猫白血病じゃないとは言えないんですけどね。
ミックの生まれつきの個性だと思っていたな・・・
ヒゲと猫白血病に関係があったとは・・・。初めて知りました。
ミックの個性だと思っていたのでちょっと悲しい。
家に帰ってからググってみると、先生が話してくださった論文がありました。
⇒ 波状の洞毛を持つ猫の白血病陽性率に関する検討 (平成25年度 日本獣医師会獣医学術賞 小動物部門「獣医学術学会賞」)
愛媛県の動物病院で勤務されている日本人の獣医師の先生たちが見つけたんですね。
どんなことが書かれているか超簡単に説明すると、
- 波状の洞毛(ウネウネしたヒゲ)を持つ猫と普通の洞毛を持つ猫では、白血病ウイルスに感染している割合が違うことが分かった。
- 普通の洞毛の猫は97.9%の確率で猫白血病ではなかった。
- 波状の洞毛の猫は67.6%の確率で猫白血病だった。
ヒゲを見るだけで猫白血病の可能性を疑うことができるということですね。
なぜこのような現象が起こるのか詳しいメカニズムは分かっていませんが、
猫白血病ウイルスが洞毛を作る細胞に何らかの働きかけをしているんでしょうね。
生まれた時から完全室内飼いなら、ヒゲが天パでも猫白血病ウイルスに感染している可能性は低いですが、
S先生のおっしゃる通り、野良猫だとかなり高いと言えるかもしれません。
ちなみにミックは生後2か月くらいまで名古屋市の保護施設にいました。
うちに来てからは完全に室内飼いです。
一度も外に出たことはありません。
そのため感染する経路をして考えられるのは、母子感染か動物病院くらい。
昔の写真を確認してみると、
来たばかりの頃からヒゲがウネウネしているのでたぶん母子感染ですね。
写真の角度によってはウネっているのが全然分かりませんが、
猫白血病陰性のジャガーと比べるとちょっと違うかな?
FeLV陰性のジャガーのヒゲは毛先までピンッと真っすぐに生えていますが、
FeLV陽性のミックのヒゲはわずかに曲がっていますね。
写真が小さくてよくわからないかな?
ヒゲを意識して写真を撮ることってないですからね。
たくさん写真を撮ってきたのですが、ヒゲがアップになっている写真があまりないんですよね。
この写真では真っすぐに見えます。
小さい頃よりも、リンパ腫になって抗がん剤治療で全部ヒゲが抜けた後の今の方がウネりが大きくなった気がします。
白血病とは関係ないですけど、ミックの鼻も昔と違うんですよね。
昔は鼻が真っ黒だったのに、今は黒じゃない。
成長と共に色が徐々に変わっていきました。
これも不思議。
猫の体はまだまだ解明されていないことばかりですね。
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癌が再発!?ミックの胸部のレントゲン画像に影。抗がん剤治療後の3か月検診。
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