ミックが病気になってから、治療法などを調べるためにネット検索をしまくっています。
専門家が書いている大学や病院のサイトは情報が正確ですごく勉強になります。
一方で、ミックと同じ病気で戦っている飼い主さんと猫ちゃんの闘病記は、飼い主としてできることを知る上でとても参考になっています。
そして何よりもメンタルの部分で共感することが多いです。
やっぱりみなさん思うことは一緒。
私も飼い主さんと同じ気持ちを味わっているので、読んでいるとめっちゃ泣けてきます。
こんなに泣く男じゃなかったんですが…。歳のせいでしょうか。涙腺の止め方を忘れました。
また同じ経験をした方々のお話を聞くと、ある種の癒しというか「一人じゃない」「私たちだけが特別不幸なわけじゃない」と感じます。
自分も頑張ろうと思えるんですよね。
たくさんの体験談を読ませてもらいましたが、やっぱりリンパ腫は厳しい病気。
多くの子が治療開始後1年も持たずに亡くなっています。
数年間生きる子は本当に少ないです。
体験談を読めば読むほど、獣医師さんの教科書に書いてある「2年後生存率が10%」というのは現実なんだと感じさせられます。
でも読まないよりは読んだ方が私にとっては良かったです。
どんな結果でも受け入れる心の準備の支えになってくれますし、希望がまったくないわけでもありません。
知ることは決して悪いことではありません。知った上でどう活かすかです。
猫と飼い主さんのリンパ腫闘病記7つ
多くのリンパ腫体験談の中から、印象的なブログを7つ紹介します。
特に猫白血病ウイルス陽性の猫ちゃんの飼い主さんや、老齢の猫ちゃんの飼い主さんは、愛猫にいつ癌が見つかっても不思議ではありません。
今は健康でも病気はいつ判明するか分かりません。
参考までに読んでおいても損はないと思います。
初期症状に注目してください。
軽い風邪のようなくしゃみや鼻水だったり、食欲不振が多いです。
初期に重い症状は起こりません。
軽い風邪だと思って楽観すると、取り返しのつかない結果になりますよ。
日々物思う猫と私
⇒ Pちゃんのこと
Pちゃんというノルウェージャンフォレストキャット(♂病気発覚当時3歳)の闘病記。
初期症状は「くしゃみ」でした。
最初に通った動物病院では「細菌の感染だろう」という診断でしたが…。
その後、別の病院で鼻腔内の悪性リンパ腫が発覚し、余命1年と宣告されます。
Pちゃんはミックと同じ抗がん剤治療(UW-25)で癌と戦いました。
時系列順に記事が書かれていて、飼い主さんの気持ちと起きた出来事が丁寧に綴られています。
文章が簡潔でリズムが良いので、この病気と闘っている方は思わず読み込んでしまうと思います。
7つの海を渡る?猫(日本ードイツーアメリカーブラジルー日本!)
パオパオちゃんという茶トラ猫の闘病記。
初期症状は「食欲が落ちたこと」
そして呼吸に異変が見られたので病院へ。
猫白血病ウイルス(FeLV)陽性で、縦隔型リンパ腫。ミックとまったく同じ症状です。
抗がん剤治療で寛解まではしたものの、再発。最後は安楽死という選択肢を飼い主さんは取られました。
⇒ 安楽死
縦隔型リンパ腫は胸に腫瘍ができるため、腫瘍が大きくなると食道を圧迫して食べられなくなり、気道も圧迫するようになると呼吸困難になります。
めちゃくちゃ苦しみます。
私たちは今は安楽死をまったく考えていませんが、考えないようにしているだけです。
ミックがパオパオちゃんと同じ状況になったとき、どうするのが一番ミックにとって幸せなのか。
何が正しいのか本当の答えは誰にも分かりませんが、場合によっては私たちも安楽死という選択肢と真剣に向き合う必要が出てくるかもしれません。
Ryoko's World
⇒ 4月から猫の悪性リンパ腫(ガン)と闘っていますニャ(現状報告)
マロンちゃん。消化器のリンパ腫と戦った猫ちゃんのお話です。
初期症状は食欲不振。
運悪く飼い主さんが10日間家を空けていたときに最初の症状が出たため、家に帰ったときには体重が激減していたそうです。
マロンちゃん目線で書かれていて、優しい世界観になんだか泣けてきます。
思うように食べれない中、半年間もよく頑張りました。
猫の名前は「2号」です!
⇒ 2号(♀猫8才)が悪性リンパ腫(癌)になってしまいました。
2号ちゃんというちょっと変わった名前の茶トラの闘病記。
消化器の悪性リンパ腫でした。
初期症状は鼻水。
風邪かなと思って病院に連れて行くと、獣医師が触診で腫瘍を発見。
飼い主さんはツイッターにも画像付きで詳細に報告されているのですが、やせ細っていく2号ちゃんの姿は見るのがとても辛くなります。
私が昔飼っていた猫を思い出しました。
辛い様子を見るのが苦手な方にはおすすめしません。
でもこれも癌闘病の現実だと思います。
黒猫のロアール
⇒ 黒猫のロアール
3歳♂のノルウェージャンフォレストキャットのノアールちゃん。
腎臓の悪性リンパ腫でした。
初期症状は鼻水が止まらず病院に行ったら「猫風邪」という診断。
その2か月後悪性リンパ腫が見つかり、抗がん剤治療。
1ヶ月ほど治療を続けたものの効果がなく、代替療法で丸山ワクチンやサプリなどに切り替えます。
飼い主さん夫婦のとても手厚い看護の様子が分かります。
飼い主さんの気持ちも痛いほど伝わってきて、泣きました。
平成八事動物病院 スタッフブログ
⇒ 猫のリンパ腫
ツヨポンちゃん。♂3歳。縦隔型リンパ腫で、猫白血病ウイルス陽性。
ミックと同じですね。
ツヨポンちゃんは抗がん剤治療を受けて完全寛解!!
なんと治療開始から2年半が経っても元気です!!
2年後生存率10%に入った幸運な猫ちゃんですね。
おうちごはんとおかしとねこ
10歳の♀ひなちゃんの闘病記。
下痢と血便が続いたため通院していたけど改善せず、別の病院で検査をしたところ消化器官と腎臓にリンパ腫が見つかりました。
抗がん剤治療を行い、リンパ腫の発症からなんと4年以上も生きてくれました!!
すごい!!
14歳7か月でリンパ腫が再発しその後3カ月弱で亡くなりましたが、年齢を見れば天寿をまっとうしてくれたと言えるのではないでしょうか。
飼い主さんが詳細に闘病中の記録を取って大量の記事にしてくれているので、とても参考になりますよ。
可愛い写真もいっぱいです。
闘病記の簡単なまとめ記事も書いてくれています。
ミックにもツヨポンちゃんやひなちゃんのように長生きして欲しいと心底思います。
同じ病気になって落ち込んでいる方々の希望になって欲しい。
リンパ腫になると目をそむけたくなるような苦しい日々が待っています。
ツヨポンちゃんやひなちゃんのような子もいますが、そうはいかなかった子たちもたくさんいます。
猫ちゃんたちの過酷な闘病記は、未来のミックと私たちを見ているようで胸が苦しくなります。
でも一方で、ミックが病気になってから私は幸せを感じることも多くなりました。
ミックが普通に生活してくれているだけで、めちゃくちゃ幸せを感じるんです。
ミックが普通に呼吸をしているだけで幸せ
ミックを触ると温かい体温が伝わってくるだけで幸せ
ミックがご飯を食べてくれるだけで幸せ
ミックが普通のうんこをしただけで幸せ
ミックが普通に歩いているだけで幸せ
嘘でも大袈裟でもなんでもなくて、ものすごい幸福感。
ミックが癌になる前、何も起こっていなかった平凡な日々では感じられなかったことです。
明石家さんまさんが「生きてるだけで丸儲け」が座右の銘だと仰っていましたが、それがようやく私にも実感できるようになった気がしています。
家族が普通に生きていれば、それだけでいい。それ以上に大切なことはありません。
ただ寝ているだけのミックや、ただ何かを見ているだけのミックの姿をインスタやツイッターに投稿し続けられたら、それはもう私にとって幸せマックスです。
本当はジャガーにも会いたいですけどね。
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